ゆーったり、のーんびり台湾気分を過ごしませんか?
by formosa_market
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2005年 05月 16日
The hand (「愛の神、エロス」より若き仕立て屋の恋)
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見終わったあと隣でご一緒した方が一言「ああ、椿姫だね」
王家衛はオペラを主題にした作品を撮りたかったそうです。60年代香港を舞台にした美しくも哀しい椿姫がコン・リーと張震の出演で見られるなんとも贅沢な映画でした。
何かを表現するときにどう表現するか、ってそれは人それぞれだと思いますが、足し算していくときと引き算していくときがありますよね。
たとえば 見せる/隠す、足す/引く、飾る/削る、語る/黙する・・・そんな感じでしょうか。
私は後者が好き、自分が何か書くときもそうありたいと思います。でももしかしたらこれは古きよきアジア特有の美かもしれません。テーマは「エロス」なのに、実際何も起こらず何も見えず。
娼婦のチャイナドレスは最後まで仕立て屋の前で襟元が開くことはなく、仕立て屋は聞かれた以上のことは話さない。でもそこからはもう匂いたつくらい濃厚な「エロス」が漂ってきて、どうしようもなくドキドキしてしまいますよ。
60年代の香港、ため息のでるほど美しいチャイナドレス、大雨・・・このところの王家衛の映画に必ず登場するモチーフが今回も楽しめるけど、お話はもっとずっと単純でわかりやすいです。
普段映画のレビューは少なくとも一晩おいてからここに上げることにしてますが、実は台湾で見て、日本でもう一度見直してからのレビューとなりました。台湾で一人で見ていたときは、あまりに興奮しすぎて、すごい!とかおすすめ!以外の言葉が出てこなかったんだもん(苦笑)、今まで張震?だれ?なんて言ってた人たちまで「いいね!」っていうくらいだし、一見の価値あり。
ちなみにこれは3部作ですが、その他のは「好きなもの撮りたいように撮るもんね」(ソダーバーグ)「老人の妄想」(アントニオーニ)の一言で斬って捨てたいと思います。あんまり?
公式ページはこちら
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