本編見ている間中あほくさい!と思いながらもクスリと笑い、そして見たあとはなんとなくしんみり。ヴェス・アンダーソンのお家芸をたっぷり満喫した90分でした。
コントロールマニア、神経質、頑固者、それぞれどうしようもなく不器用でちょっとずれてる三兄弟が放り込まれるのはインドを走る「ダージリン急行」。旅は進むが兄弟の溝は簡単には埋まらない、というか生まれてこのかた溝がなかったこと、なんてないんじゃないか?って思える彼らの行く末は?
毎度のことだけどこの人の映画をみてまともなレビューが書けるとは思えないし、この「ゆるい楽しみ」みたいなのが伝わるとも思えない。そしておそらくセンスが合わねばどうしようもなくつまらない映画になりそうな・・・
今日みたいなお天気のちょっと悪い日曜日、どこにも出かけずだらだらしている日にぴったりの一本。
毎回オシャレでセンスがいいヴェス・ムービーだけど、今回はなんといっても色がきれいだった!子供のときに大好きだったクレヨンセット、みたいな感じのインドの風景とダージリン急行の車両。わたしが十年近く前に訪れたインドは決してこんなにかわいらしくはなかったけど、どうしようもない兄弟たちと対照を成すようなそれでいて妙にはまっているような。象のひとつにいたるまで手描きっていうのにはびっくり。
しかしロードムービーってほんとに旅心くすぐられるなあ
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