方向転換図ってこれほど成功するとは誰も思わなかったんじゃないか?ピアース・ブロスナンのボンド、今となってはおちゃらけたうすっぺら娯楽映画(それはそれでいいんです!)といって切り捨てられそうです。
前作
カジノロワイヤル(以前のレビューへ)にひきつづき、ボンドカーなし、妙に凝ってる特殊ツールなし、お色気極力抑え目、ひたすらハードボイルドに走ったボンド映画が見られます。
アクションシーンはすごい迫力、イタリアにハイチ、あんな思いはしたくないけどヴァカンスへ行きたくなる(笑)ロケーション、相変わらずお金かかってます。
でもカジノロワイヤルには負けるの・・・と思うのはなぜか?悪役(カジノロワイヤルではマッツがやってた)の存在感の薄さのせいか、それとも今回は冷徹なスパイより人間くささを漂わせているボンド(いかにもハードボイルド小説に出てきそうだ)のせいか、あるいはこんなこと言ったらなんですが、カジノロワイヤルの謎解きが入ってて続編というよりおまけ編みたいになっちゃったから?
でもね、ボンドガールはこっちのほうが好み。旧ソの中東に近いあたりの国の女子ってほんとにきれい。
もし今から見るよ、っていうひとはカジノロワイヤル一緒に借りたほうがいいです。うちは今週カジノロワイヤルを見直すの。