ソウルキッチン
と聞いて、アメリカのどっか裏通りにある黒人の兄ちゃんがやってそうなものすごくソウルでファンキーな店を想像したのは私だけでしょうか?
実際はハンブルクあつくるしい兄ちゃんがやってる大衆食堂でした。え、よりによってドイツですか?って感じでしたが、いやいや「ソウル」はどこの誰もが持っているもの。
冷凍食品あげただけの食堂だって、しゃれた料理を出すレストランだってオーナーの「ソウル」がこもっているのは同じです。
友人に勧められて見たんだけど、確かにストーリーはあってないような感じで、それでも笑いながら最後まで引き込まれてしまうのは一癖も二癖もある登場人物たちのおかげ。「大作とはけして言えないヨーロッパ映画」のお約束が散らばってますが、だってこういうの好きなんだも―ん。
ドイツ版「男・かもめ食堂」的な位置づけかな。
同じ飲みに行くなら疲れたジュードがオーナー(マイ・ブルーベリー・ナイツ)のほうがいいけど(笑)、顔も体型も言ってることも暑苦しいオーナーのこのソウルキッチンもなかなか捨てがたいとうっかり思ってしまう。つまりその位魅力的ってことです。