Formosa Market
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2005年 09月 01日
ブルース・ウェーバーの特集を見ていて思い出し、10年ぶりに見返してみることに。ジャズトランペッター&シンガーのチェット・ベイカーのドキュメンタリ。
お友達にはなれない・ならない、けど、あこがれたり、惹かれたり、気になったりするひとは大体自分とものすごくかけ離れている人が多い。たぶん彼らがなぜ魅力的かというと理由のひとつが「自分とは違う」ってことだからかも。 平凡に平和にのうのうと日々を送っている私にとっては「自分では出来そうもない・やりそうもない」「その立場におかれてもそんなやりかたはえらばない」「そもそも行動じたいが理解できない」人々は周囲の友人たちとはまた別の意味で魅力的です。 話しても分かり合えるところはないのはわかってるのに尻を追っかけてみたい、そんな感じ。年取ってあやまちと数えたくなる若いころの恋に似てます。 で、どうにかして彼らの突飛ともいえる行動の意味を探りたいのだけど、そういう人たちは自分の行動についてなぜか口をそろえてこんな風に言う。「別に好きでこうやってるわけじゃないんだ。仕方がないんだ。」「そうせざるを得ないんだ。」「するべきだからしたまでだ。」そして私は再び頭をかかえることになるわけ。だからそこまでしてあなたたちを突き動かすものは一体なんなの?と。 私が自分でお金を出して買った初めてのジャズのCDはチェット・ベイカーの「シングス」でした。最初に買ったってだけでなにか特別な思い入れがあるような気がしていた彼が歩む退廃的どうしようもないだめだめ人生。2時間じゃやっぱり彼の行動の意味を「ひとつも理解できなかった」んだけど、彼はつぶやいてた。「しかたないんだよ、わかるだろ?」って。 そうか、もしかして、行動にきちんと意味(もしくは計算)があった時点でその行動は「まとも」になったり、もしくはかすんでしまったりするのかしら?いつまでたってもわからないからこそ気になる? そうしてそんな彼にどうしようもなくおぼれてしまった女たちがすざまじい。どうしようもなくリアルで鳥肌が立ちます。私はごめんだわ。 ところで、昔、天才トランペッターが主人公の映画を見ました。いつどこで誰と見たのか覚えてるのに題名だけが思い出せない。天才の名をほしいままにしたのに酒におぼれて堕ちていく話・・・どなたかタイトルをご存じないですか?
by formosa_market
| 2005-09-01 22:35
| こんな映画をみた/みたい
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