ゆーったり、のーんびり台湾気分を過ごしませんか?
by formosa_market
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2006年 01月 15日
「グッバイ、レーニン」の監督&主演がコンビを組んだ2作目。前評判に違わずいいできでした。
「革命」って言葉を聞いて想像する、泥臭さ、古さ、そしてなにより「悲壮感」は21世紀のベルリンにも、主役の三人からもあんまり漂ってこない。「革命行為」(とはいえかなり楽しんでる)の延長、なりゆきでしょうがなくはじまった「誘拐」も「誘拐ごっこ」とでも言いたいくらいどことなく滑稽で、悲壮な決意はなし、舞台のアルプスの自然を眺めてるとまるで旅行気分か、っていいたくなるくらい。
そこにあるのは、崇高な理想を追い求める姿というよりは、誰もが持ってる理想とそれに程遠い現実に感じるジレンマ、そして「なにか」に対する漠然とした不安みたいなもの。別に「革命家」に限ったことじゃなくて、誰もが感じたことがあるような、きっと『若さの特権』とされてるようなもののひとつかも。「理想を振りかざす」のは簡単だけど、そのあとは?将来は?…そしてそれを体現する存在の実業家のおっさんがすばらしい。
「どこまでも大人」の彼が最後に見せる行動で、映画がぎゅっと引き締まった感じです。ラストの3分細かいところも見逃しちゃだめです…って書いた後で他の映画ブログを見たらわたしのとは違った解釈をされているものが数多くありました。いや、それじゃ話の面白さ半減だろう、とつぶやいてみましたが、さて、見たあとそれをどうとるか、はやはり個人の自由かな。久しぶりに見終わって泣きたいような笑いたいような、とにかくしばらく「いい気分」になれる映画でした。見ながら梶井基次郎の「檸檬」を思い出してた、そんな映画。おすすめです。
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