秋になってすごい勢いで映画見てます。
9月の映画館で最初に見たのはこれ。J・ケルアックの原作は大学のときに勧められて読んで半分も行かないうちに放り出した過去あり。とにかくつまんなくて、全然「ビート」じゃない、って思った記憶があります。
ただ監督のウォルター・サレスはモータサイクル・ダイアリーズでガツンとやられてから、見るたびに「景色が主役になっちゃう画面」にいつもため息が出てます。というわけで、今回の映画もウォルター・サレスだから見る価値があったんだと思う、私にとっては。
いくら多くの著名人に影響を与えたとはいえ、50年代の「酒、たばこ、ドラッグ、セックス、女」にあふれた生活ってやっぱり私にとっては理解も共感もできないし、むしろ反感さえ。
旅の過程で捨てたものと得たものと、手からあふれたものと、手のひらに残ったもの…常に「どこかへ移動しているのに、どこにも向かってはいない」中ではそれさえもあいまいに見える。
どうにもロード・ムービーとしては手放しでほめられないのはなんでだろう?
実は映画館を出たところでぴあの人に「何点つけます?」と聞かれて70点と答えました。
そして点数のほとんどは「背景になってない」美しい景色の色に。ほんと、ポスターの色もいかにも!できれいだ。